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防犯対策(2)

監視カメラについて

1.各種カメラ
1-1 監視カメラ
(1) 監視カメラの用途、歴史
監視カメラは、公共機関、交通機関、ビル、店舗、マンションなどでの安心・安全を高めるために広く使用されている。特性インピーダンス75 の同軸ケーブルを使用してアナログのNTSC映像信号をベースバンドで送る閉じたシステムであることから、放送用のテレビ網に対してCCTV(Closed Circuit Television)カメラとも呼ばれる。監視カメラは、古くは1960年代に白黒の撮像
管を使用した工業用カメラの応用から始まる。工業用カメラであることからITV(Industrial Television)カメラと一部の市場では現在も呼ばれている。
1980年代には光を電気信号に変換するカメラの目に当たるイメージセンサが撮像管からCCD(Charge Coupled Device)1) 解像度に大きく影響するCCDの画素数も向上し、有効画素数25万画素、38万画素が主流となっており、近年は更に48万画素も登場した。 カメラ内部の信号処理はアナログ回路であったが、1990年頃からはディジタル信号処理を利用したカメラが登場して調整が容易となり、部品のコストダウンも進んだ。また、ディジタル信号処理やメモリを活かした機能も登場した。例えば、ディジタルフィルタやメモリを活用した輪郭補正による解像感の向上、フレームメモリを活用した巡回型ノイズリダクションによる低照度性能の向上、短時間露光と長時間露光の2画面を合成して明るい被写体と暗い被写体を同時に見えるようにするダイナミックレンジ拡大機能などがある。
監視カメラでは暗いところを見たいという要望が強く、CCDの感度向上と巡回型ノイズリダクションにより低照度性能の改善が進んだ。2000年頃には更に低照度性能を向上させるために赤外線カットフィルタ1) を動かす機構により、通常のカラー時は赤外線カットフィルタにより可視光以外の波長を除去して色再現を保ち、低照度時は赤外線カットフィルタを抜いてCCDの近赤外感度を活かした白黒カメラとして動作させるデイナイトカメラが登場した。
(2) 監視カメラの形状
監視カメラは当初、レンズ交換が可能な箱型のみだった。1990年代以降、監視カメラの普及とともに市場や用途が拡大し、威圧感の少ないドーム型や回転台一体型も登場し、設置環境や用途に合わせて選択できるようになった

2000年代には、ポリカーボネートのドームやアルミダイキャストの筐体による強固な耐衝撃カメラや、屋外ハウジングやヒータと一体になった屋外ハウジング一体型も登場した。
(3) 監視カメラシステムの基本構成
 システム 監視カメラは周辺機器と組み合わせてシステムとして運用される。カメラ16台以下の小規模システムでは監視カメラとレコーダなどの記録装置、16台超の中規模や大規模システムではカメラの集線化や出力映像を制御するマトリクススイッチャとレコーダなどの記録装置から構成される。マトリクススイッチャは、入力の多数の映像信号を複数の出力に選択的に制御するマトリクス機能や、1台の記録装置に複数のカメラの映像信号を効率的に記録するためにフレームごとに映像信号を切り替えるフレームスイッチャ機能をもつ。記録装置は近年、テープ式の簡潔・長時間記録が可能なタイムラプスVTRから、画像圧縮機能を活かしランダムアクセスなどの検索が容易なハードディスクを用いたディジタルビデオレコーダ(DVR)へ移行している。DVRはマトリクススイッチャやフレームスイッチャの機能を包含している。 監視カメラの電源には、100 VやDC 12 V、AC 24 Vを直接供給するものと、設置工事を容易にするために映像を伝送する同軸ケーブルに電源や制御信号をコントローラから重畳する同軸多重システムがある。同軸多重システムはメーカ間の互換性がない。 監視カメラシステムは、複数のカメラを切り替えてモニタなどのディスプレイに表示させるので、カメラ切り替え時の映像の乱れを防止するためにカメラ間で映像信号の同期をとる外部同期機能がある。外部同期には、映像信号に同期するVBS同期や、電源周波数に同期するラインロック(LL)同期などがある。近年は、マトリクススイッチャや、DVR側に非同期の映像信号を機器内部のメモリに記憶させて同期を合わせるフレームシンクロナイザー機能により、外部同期の必要性が低くなっている。
(4) 監視カメラ向け機能・性能
監視カメラとして市場から求められる要件に対応するための特長的な機能や性能がある。
(a) レンズ
監視カメラは通常、設置後は画角が固定となるが、設置時には最適な画角となるようにレンズで調整できることが望まれる。そのため、箱型カメラはレンズを選択できるように交換可能な構造となっている。レンズマウントは、光学サイズが1/2型までは一般的なCマウントであったが、1/3型では光学サイズの小型化に伴い同じ画角を得られる焦点距離が5 mm短いCSマウント2) が主流となった。また、箱型カメラの交換レンズやドーム型カメラでは、画角を調整できるバリフォーカルレンズが多い。バリフォーカルレンズは焦点距離を連続的に変えられるが、結像面も同時に移動するので画角を変えるとフォーカスを合わせ直す必要がある。
(b) ダイナミックレンジ拡大
監視カメラの設置場所では窓際など屋内と屋外を同時に撮影する場合があり、視認性向上のために明るい被写体と暗い被写体が同時に見える広いダイナミックレンジが求められる。2倍速のCCD により短時間露光と長時間露光の2画面をCCDから出力し、カメラ内部の信号処理で明るい被写体は短時間露光信号を用い、暗い被写体は長時間露光信号を用いて2画面を合成することでダイナミックレンジ拡大を実現している.

(c) デイナイト
近赤外感度が高いCCDの登場により近赤外光源と組み合わせて暗闇の撮影が可能となった。デイナイトカメラは昼間の明るい状態ではカラー、夜間の暗い状態では白黒になるカメラをいう。カラーの監視カメラは色再現を保つためにCCDの前に赤外カットフィルタを用いて可視光以外の波長を除去している。低照度時にこの赤外カットフィルタを機械的に動かしてCCDの前から抜き、CCDの近赤外感度により近赤外光を受光して低照度撮影を実現するとともに、近赤外光により色再現が正しくなくなるため白黒信号にしている。
(d) オートバックフォーカス
監視カメラの大部分は固定設置であり、レンズの画角やフォーカス調整は手動である。デイナイトカメラでは白黒時に近赤外光の色収差によりフォーカスがずれることへの対策や、設置時のフォーカス調整を容易にするために、レンズ交換が可能な箱型カメラでもCCDを機械的に動かしてフォーカス調整を自動的に行う機能である。
(e) プライバシーマスク
監視カメラの設置場所によっては周辺のプライバシーへの配慮が必要な場合がある。画面内の一定範囲を表示しない、またはモザイクなどで認識できないようにする機能がプライバシーマスクである。回転台一体型ではカメラの画角に合わせて大きさや位置の追従を行う。
(f) 長期信頼性
監視カメラは設置場所によっては24時間365日稼働する必要がある。通常は5~7年程度の寿命が期待されるため、長期連続動作に対する信頼性が求められる。特に撮像素子には長期間の動作のみでなく、光に対して色フィルタが退色しない耐光性が必要であり、染料系よりも顔料系の材料が使用される場合が多い。
1-2.ネットワークカメラ
(1) ネットワークカメラの用途、歴史
ネットワークカメラには、主に監視カメラなどと同じ安心・安全を高めるセキュリティ用途と、家庭や店舗内などの様子を遠隔から観察することを目的としたモニタリング用途がある。両者の違いは主に性能や機能の差によって分けられているが、基本的な機能や原理は同じである。ネットワークカメラは監視カメラのアナログ伝送方式と異なり、画像圧縮技術とIP(Internet Protocol)を使用してディジタル映像信号をLANやインターネット経由で伝送する。カメラごとに同軸ケーブルを1本引く必要があるアナログ伝送方式に対して、LANにより複数のカメラのディジタル映像信号をケーブル1本で長距離伝送できる。また、アナログ伝送方式のようにテレビジョン方式の制約がないことから、高画素化が可能であることや、インターネット経由でメールに画像を添付して送信したり、携帯電話で画像が閲覧できたりするなどのメリットがある。反面、カメラからのディジタル映像信号を記録・再生するためには画像圧縮方式やIPの各種プロトコルが一致している必要があり、画像圧縮や伸長、LAN内の伝送などにより遅延が発生する。 ネットワークカメラは、画像圧縮技術やネットワーク技術の普及を背景に1990年代後半に登場した。当初は画像サイズがCIF(352×288)の静止画をJPEGでフレームレート1 fps程度伝送する性能であった。その後、半導体プロセスの進化や画像圧縮技術の向上により画素数やフレームレートが向上してきた。画像圧縮技術では、2002年頃には動画圧縮方式のMPEG-4、2008年頃にはMPEG-4AVC / H.264が登場した。画像サイズは現在では、NTSCとほぼ同じVGA(640×480)やD1(720×486)と、より高画素の4:3アスペクト比では1280×960、16:9アスペクト比ではHD(1280×720)やフルHD(1920×1080)が主流となっている。フレームレートも現在では、動画と言える30 fpsを実現している。
(2) ネットワークカメラの基本構成
システムネットワークカメラは、パソコンのブラウザ(動画圧縮方式の映像表示などを行うために専用のプラグインソフトウェアのインストールが必要な場合あり)、またはカメラ制御・映像表示用の専用ソフトウェアで映像を表示することができる。そのため、カメラ数台の簡単なシステムではスイッチングハブとサーバ側となるパソコン及び必要なソフトウェアでシステムを構成することができる。映像の記録は、カメラ制御・映像表示用の専用ソフトウェアに録画機能がついている場合もあるが、監視用として運用する場合にはパソコンよりも信頼性を高めたハードディスクを用いたネットワークビデオレコーダを使用する場合も多い。 カメラ台数の多いシステムではネットワークの設計が重要となる。複数台のカメラ映像をスイッチングハブで集線化していくため、各カメラの定常的な出力データ量に基づいて各ネットワーク上のデータ量を計算し、スイッチングハブの能力や被写体の変動に伴う出力データ量の変動も考慮するとともに、瞬時的なデータ増への耐性向上のために、一定マージンを確保してネットワークの配線を行う必要がある。マージンが十分でない場合、途中でデータ破棄などが起こる可能性がある。 ネットワークカメラの電源には、監視カメラと同じ100 VやDC 12 V、AC 24 Vを直接供給するものがあるが、近年ではほとんどのカメラがスイッチングハブからネットワークケーブル上に電源を重畳するIEEE 802.3 afで標準化されたPoE(Power over Ethernet)1) に対応している。
(3) ネットワークカメラ向けの機能・性能
ネットワークカメラ特有の主な技術についてまとめる。
(a) 画像圧縮
ディジタル映像信号を伝送するために画像圧縮技術が使用される。専用ソフトがなくてもパソコンに表示できるJPEGは汎用性が高く、現在でも静止画の圧縮として使用されている。動画では、当初はJPEGを連続化したMotion-JPEGが多かったが、データ伝送帯域や記録装置容量を削減するためにより圧縮率が高いMPEG-4やMPEG-4AVC / H.264へ移行している。
(b) ネットワークプロトコル
ネットワークカメラは様々な機能をIP上のプロトコルで実現するためにIETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request for Comments)を利用しており、各種プロトコルのサーバまたはクライアント機能が搭載されている。例えば、パソコンと同じようにLANへの接続時の自動的にIPアドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やホスト名のアドレスを解決するDNS(Domain Name System)、ブラウザへ表示情報を送るHTTP(Hypertext Transfer Protocol)などがある。動画映像や制御信号を送受信するためにはRTP(Real-time Transport Protocol)、RTSP(Real Time Streaming Protocol)やRTCP(Real-time Transport Control Protocol)などが使用されている。様々なセキュリティが施されているネットワーク環境でもHTTP用にはポートが開放されているから、HTTP上に前述のプロトコルを載せてトンネルの役割をさせるover HTTPという手法を使うこともある。 アラーム情報を伝送するためには、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)でメールに画像を添付して送信したり、FTP(File Transfer Protocol)で画像をサーバに転送したりする。近年ではXML(Extensible Markup Language)を使ってメタデータを伝送することも増えている。
(c) 画像認識
監視カメラも含めたセキュリティ用途では、より高度な安心・安全を実現するために、膨大なカメラ台数の映像を自動的に解析する画像認識機能の充実が望まれている。近年は画像認識技術の向上により、被写体の中から動き物体の検出・追尾、置き去り・持ち去り物体の検出、出入口での人数カウント、顔検出などが実現されている。画像認識機能は用途や設置場所により求められる機能や性能が異なることや、カメラ側に搭載できる画像処理能力の限界のため、現時点ではカメラ側での搭載は動き検出など一部の機能であり、その他の機能は独立した機器やサーバ側で搭載されることが多い。
(d) 高画素化
ネットワークカメラは、アナログ伝送方式の監視カメラのようにテレビジョン方式の制約がなく、解像度を向上させるために高画素化が可能である。高画素化により撮像素子の1画素当たりの受光面積が小さくなって低照度性能が低下したり、画素を読み出す周波数を高めないと動画性が損なわれたりするため、CMOSイメージセンサの性能向上に合わせて進化している。現在の主流は約120万画素のメガピクセルが中心で、約200万から300万画素も増加している。
(4) ネットワークカメラの改善が望まれる事項
ネットワークカメラはまだ発展途上であり、さらなる普及に向けて改善が望まれる事項をまとめる。
(a) 伝送遅延
ネットワークカメラでは、撮像から表示まで画像圧縮、伝送、画像伸長などにより遅延が数100 ms発生する。特に回転台一体型のネットワークカメラを手動操作する場合には、この遅延が操作性を大幅に低下させる。そのため、操作性が重要な一部の用途での使用は限定的となっている。
(b) 画像認識性能
現状の画像認識機能は設置環境ごとに設定の調整が必要であり、また検出漏れや誤検出を防ぐことができないため、現時点ではこれらを許容できる用途に限定される場合が多い。
(c) 高画素化による小絞り回折現象
撮像素子の高画素化により1画素当たりの受光面積が小さくなり、レンズの絞りによる回折現象が顕著に現れる。小絞り回折現象によりMTF(Modulation Transfer Function)が低下しコントラストが低い浮いた映像となる。小絞り回折現象を回避するためには絞りを一定以上絞らないようにシャッタ速度などで光量を制御する必要がある。
(5) インタフェース標準化
アナログ伝送方式の監視カメラではNTSCというテレビジョン方式に準拠することによりメーカ間で事実上の相互接続性が確保されていた。しかしながらネットワークカメラでは、同じ画像圧縮方式や同じようなプロトコルをベースにしながらもメーカごとにコマンドが違うなど、詳細仕様が異なっているために相互接続できない。これを解決するために国際的な標準化が行われている。 標準化フォーラムとしてONVIF(Open Network Video Interface Forum)とPSIA(Physical Security Interoperability Alliance)という二つの団体がある。ONVIFは日欧のメーカ3社(Axis Communications、Bosch Security Systems、ソニー)が中心に、PSIAは米国のメーカが中心に、ともに2008年に設立された。現時点では参加メーカや対応機器数ではONVIFが優勢である。 国際規格では、2010年にIEC/TC79 Alarm and electronic security systemsで新規提案が承認され規格化が開始された。
1-3 FAカメラ
FAとは、ファクトリオートメーション(Factory Automation)の略称で、工場における生産工程の自動化を図るシステムのことをいう。従来は、人間によって行われていた作業を産業用ロボットや画像検査装置などを多用して機械化を図り、作業ミスの低減による品質向上や作業効率改善、人間に対する安全性向上を目的としている。近年では、品質に対する社会的要求の高まりから工場自動化の枠を超えて、果物や肉類などの食品仕分けや商品流通過程のトレーサビリティ管理といった我々の生活に密着した用途にまで応用範囲が広がっている。

古くからビデオカメラは、テレビジョン放送用カメラを礎に人間の目に見える情報を忠実に捉えることを目的として、改良を重ねてきた。一方で、FAカメラは、産業用ロボットや画像検査装置に人間の目に代わり機械の目として搭載され、海外ではマシンビジョンカメラとも呼ばれている。最大の特徴は、一般的なビデオカメラは「人間の目」を基準としているのに対して、FAカメラは画像のデータ処理を前提とした「機械の目」としての要求を満足させる必要がある。FAカメラは、幅広い産業でありとあらゆる用途に応用されていて、たくさんの種類と仕様が存在する。 なお、実際のカメラでは、二次元の可視光カメラというように複数の分類項目が組み合わされた仕様となる。

(1) カメラで何を(どんな光)見るか
  1. 光の波長と特性
    光は電磁波の一種であり、波長とその特性を知っておくことはFAカメラを応用するときの条件になる。下表のとおり、人間が認識できる色(可視光)は、およそ400 nmから800 nmの波長で、380 nmより波長が短い光が紫外線(UV)、780 nmより波長が長い光が赤外線(IR)である。

 可視光は、その名のとおり人間の目に見える光で、被写体の反射率変化を明るさの変化として捉えるだけでなく、波長の変化を色の変化として捉えることができる。紫外線は、波長が短いために微細な隙間を通過可能なうえに、被写体の表層部で反射して表面の細かい凹凸を捉えるのに適している。一方、赤外線は波長が長いために被写体の深層部にまで届き内部構造を捉えることができる。
  1. 可視光カメラ
    一般的に、通常のFAカメラは約400 nmから800 nmの波長に感度をもっており、人間の目で見えるほとんどの物を捉えることができる。最大の特徴は、人間が見て判断できる用途の大半にカメラを利用することが可能であり、用途の幅も広く使いやすい。自動加工機や自動部品実装機などの用途では、形状認識や寸法測定が主体であり、明るさ情報だけを利用した白黒カメラが処理速度も速く主流となっている。また、印刷物の検査や外観検査装置ではカラーカメラが主流となっている。 一方、目に見えない光を利用したカメラとしては、後述のUVカメラとIRカメラがそれぞれの特徴を活かして利用されている。
  2. UVカメラ
    現在のUVカメラは、150 nmから280 nm程度の紫外線に対応した製品が多い。用途は、波長の短い紫外線の特徴を活かして、微細半導体版下のUV露光装置やガラス板表面の微細キズ検査などに利用されている。
  3. IRカメラ
    IRカメラは、900 nmから1500 nm程度の赤外線に対応した製品が多い。用途は、被写体の深層部にまで届く赤外線の特徴を活かして、半導体ウェハの検査装置や物体の温度により放出される固有の赤外線を利用して画像化するサーマルカメラなどがある。
(2) カメラでどれくらいの情報量を捉えるか
カメラを選択する場合の重要な要素として、画像の空間的緻密さを決める画素数と、時間分解能を決めるフレームレート(1秒間の撮像コマ数)、及び明るさの分解能を決める量子化ビット数がある。カメラの情報量は、データレートといわれ、1秒間当たりのディジタルデータ量で表され、画素数とフレームレート及び量子化ビット数の積となる。例えば、VGA(640画素*480画素)、フレームレート60 Hz、8ビット量子化カメラの情報量は、それぞれの積である147.5 Mビット/秒となる。
  1. 被写体の空間的緻密さを決める画素数
    カメラの画素数は、見たい被写体の視野をどれくらいの分解能で捉える必要があるかで決定される。逆に言えば、要求分解能が同じであればカメラの画素数が高くなるほど同時に広い視野を捉えることが可能になる。これは、面積の大きな被写体を捉える場合、カメラの画素数が高くなるほど視野が広くとれて、カメラや被写体を移動させる回数が少なくてすみ、取り込み効率がアップする。ここで重要なポイントは、カメラと光学系を含めたトータルの分解能(Modulation Transfer Function、以降MTFと表記)がきちんと得られなければ、いくら高画素のカメラを利用しても意味がないということである。一般的に光学系の理論分解能は、光の干渉によるエアリーディスクにより焦点距離と口径比によりほぼ決まってしまう。一方、民生用イメージセンサは、高画素化、高感度化とイメージサイズの小型化がトレンドとなっており、2ミクロン以下に迫る画素サイズに到達している。FAカメラは被写体を接写する場合が多いが、FAカメラのレンズマウントに多く採用されているCマウントは、レンズ後面のフランジバックが17.526 mmもあり、特別な光学系設計が必要になる。おおむね、イメージセンサの画素サイズが3ミクロンを下回ってくると画像の中心と周辺でMTFの落差が大きくなり、特別に設計した光学系が要求される場合がしばしばある.下図にFAカメラで使用しているイメージセンサのトレンドを示す。前述の光学的分解能を確保するために、小さなイメージサイズのセンサはあまり用いられない。

  1. カメラの時間分解能を決めるフレームレート
    FAカメラは、生産性向上を目的としている。すなわち、短い時間でより多くの画像を捉える必要がある。カメラの時間分解能は、単位時間当たりの読み出しコマ数で決まり、フレームレートといわれている。 カメラの情報量は、使用しているイメージセンサの読み出しクロックで決定される。現在のイメージセンサは、読み出しクロック上限がCCDイメージセンサでは60 MHz内外で、ディジタル出力のC-MOSイメージセンサでは15 Gビット/秒を越えるものもある。雑駁に言えば、カメラのフレームレートはイメージセンサの読み出しクロックを画素数で割ったものになる。 したがって、読み出しクロック20 MHzのCCDイメージセンサを例にあげると、約33万画素のVGAの場合は約60コマ/秒のフレームレートが得られるが、約130万画素のSXGAの場合は約15コマ/秒にまでフレームレートが低下してしまう。 FAカメラでは、限られたフレームレートで更に高速に画像を取り込むために、下表に示すような高速化技術を駆使している。

(3) カメラで得た情報をいかに伝えるか
カメラで得た情報を、いかにして画像処理装置に伝達するかがカメラインタフェースである。特に最近、カメラの高画素化、高フレームレート化にともない、カメラインタフェースの良し悪しがシステム全体のパフォーマンスや発展性を決定づける重要要因となっている。
  1. アナログインタフェース
    アナログインタフェースのメリットは、何と言っても長い歴史に裏打ちされた実績である。基本的には、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)で標準化されている12ピン複合ケーブル1本であらゆる装置との接続が可能で、応用範囲も広い。更に、テレビフォーマットの一体形白黒カメラは価格メリットも大きい。特に、たくさんのカメラを搭載するシステムでは、この価格メリットからディジタルインタフェースのメリットを評価していても移行を躊躇している場合が多い。
    一方、アナログインタフェースのデメリットとしては、第一に、カメラと映像キャプチャボードとの間で生じやすい時間軸が揺らぐジッタである。特に高画素カメラになると、ジッタが原因で安定に画像が捉えられない場合が時々見受けられる。第二に、カメラケーブルの引き回しに伴う映像劣化があげられる。特に、小型で内部が複雑な産業用ロボットシステムでは、モータなどのパワー系のノイズがカメラケーブルに混入してジッタが発生する場合や、画像にノイズが乗る場合が見受けられる。 第三に、カメラから離れた場所で映像をディジタル化するためにカメラの画素と取込みメモリの位置関係が時間で変化する場合や、映像信号自身がなまってしまい分解能を損ねる場合がある。この問題は、特に被写体の位置精度が厳しいシステムでは問題になってくる場合がある。要するに、アナログインタフェースは、名のとおり曖昧な部分が多いのがウィークポイントとなっている。
  2. ディジタルインタフェース
    ディジタルインタフェースのメリットは、何と言っても画像処理装置との親和性とネットワークなどへのシステム発展性である。一方、デメリットとしては、多種多様な規格のインタフェースが林立していて、それぞれメリットとデメリットが異なり、ユーザを悩ませている。下図に各種カメラ用インタフェースの種類と特徴をまとめてみた。

FAカメラ用インタフェースの種類と特徴

(4) FAカメラの新しい仕様表記手法
本項の冒頭に記したが、古くからビデオカメラは、人間の目に見える情報を忠実に捉えることを目的として発展してきた。現在、FAカメラの各種仕様の表記方法は、1997年に当時の通産省が(社)日本電気制御機器工業会からの依頼を受け、(社)日本電子機会工業会(現JEITA)に依頼して、(社)日本電子機会工業会が会員以外も含めたFAカメラメーカを集めて取りまとめた「FAカメラの標準化(WG 3)」というガイドラインに沿って規定されている。

このWG 3は「人間の目」を基準とした心理物理量に基づいた人間系相対表記である。例えば、FAカメラでしばしば利用される赤外光は、人間には見えないためにWG 3に沿った仕様表記ではカメラの感度はゼロとなってしまう矛盾が生じる。
FAカメラは、産業用ロボットや画像検査装置に画像のデータ処理を前提とした「機械の目」として搭載される。照明には、様々な波長のLEDが用いられる場合も多く、人間系に合わせて表記されたカメラ仕様では実際の運用に不都合が多い。 そこで、欧州のマシンビジョン規格標準化団体EMVA(European Machine Vision Association)から「機械の目」として物理的絶対表記を中心とした新しい世界規格EMVA 1288が登場した。下図に、EMVA1288規格の中で特に重要なSNRダイアグラムを示す。グラフの横軸はカメラに入る光の光子数で縦軸はカメラのSNR(SN比)となっており、いずれもディジタルビット数で2を底とする対数で表す。このSNRダイアグラムを見れば、カメラの撮像性能のほとんどを知ることができる。

 まず、どれだけ暗い被写体に対応できるかを「限界感度」といい、カメラのノイズと同じになる光量ポイントで定義されている。このポイントはSNRが1であり、カメラのゲインをいくら上げても信号と同じ量のノイズが大きくなるだけで信号を得ることはできない。既存規格では最低被写体照度に相当するが、測定条件は曖昧である。
次に、感度に関わる項目としては、既存規格では標準感度として標準被写体照度で定格出力が得られるレンズ絞り値で定義されているが、EMVA 1288は全く考え方が異なる。EMVA 1288では、ユーザが画像処理などの用途に必要なSNRを指定して、SNRダイアグラムからカメラに必要な光量を参照する方式となっている。更に、このグラフからは、光の揺らぎに起因する光ショットノイズや画素の感度ムラなどに起因する空間ゲインノイズも知ることができる。 EMVA 1288では、SNRダイアグラムのほかに全量子効率絶対値と限界感度もグラフ表示なっており、実際にFAカメラを使用する際に役立つ規格をめざしている。
【主要取引先】
  • NEXCO西日本関西支社(西日本高速道路株式会社)
  • 大和ハウス工業株式会社
  • 積水ハウス株式会社
  • 株式会社デンソー
  • 富士通株式会社
  • 京都梅小路みんながつながるプロジェクト(京都梅小路まちづくり推進協議会、JR西日本旅客鉄道京都支社)
  • 特定非営利活動法人(NPO) 明日の京都文化遺産プラットフォーム
  • 三井住友トラストパナソニックファイナンス株式会社
  • SMFLキャピタル株式会社
  • オリックス株式会社
  • 株式会社クレディセゾン
  • 日立キャピタルNBL株式会社
  • 株式会社オリエントコーポレーション
  • 三井住友ファイナンス&リース株式会社
  • トヨタファイナンス株式会社
  • アツミ電氣株式会社
【加入団体等】
  • 公益社団法人 日本防犯設備協会正会員
  • NPO法人 大阪府防犯設備士協会会員 防犯アドバイザー認定
  • NPO法人 兵庫県防犯設備協会会員 防犯アドバイザー認定
  • 愛知県セルフガード協会会員 防犯アドバイザー認定
  • 公益社団法人 大阪府防犯協会連合会 大阪府防犯モデル駐車場審査委員
  • NPO法人 大阪府防犯設備士協会 熊取町・田尻町・泉佐野市幹事
  • 大阪府保険医協同組合
【求人/代理店募集】
  • 営業・工事・販売代理店
【業務案内/取扱商品】
  • 侵入警報システム 設計・施工・保守
  • 防犯カメラシステム 設計・施工・保守
  • IoTシステム 設計・開発・販売・施工
  • ネットワークIPカメラシステム 設計・施工・保守
  • 不法投棄監視カメラシステム 設計・施工・保守
  • ソーラー防犯カメラシステム 設計・施工・保守
  • 太陽光発電所セキュリティシステム 設計・施工・保守
  • 遠隔監視画像送信システム 設計・施工・保守
  • 街頭防犯カメラシステム 設計・施工・保守
  • 熱源監視サーマルカメラシステム 設計・施工・保守
  • オートロック電磁錠システム 設計・施工・保守
  • 駐車場チェーンゲート/バーゲートシステム 設計・施工・保守
  • 駐車場遠隔管理システム 設計・施工・保守
  • 駐輪場設備 設計・施工・保守
  • 業務用ウェアラブルカメラシステム 設計・施工・保守
  • 顔認証入退室管理システム 設計・施工・保守
  • 110番緊急通報システム 設計・施工・保守
  • NECビジネスホン/コニカミノルタ複合機 設計・施工・保守
  • 介護見守りシステム 設計・施工・保守
  • バイタルセンサシステム 設計・施工・保守
【保有資格等】
  • 警察庁公認防犯設備士
  • 第2種電気工事士
  • 低圧、高圧電路作業受講済み
  • 高所作業車講習受講済み
【メディア掲載】
  • TV東京「ワールドビジネスサテライト」で放映されました。
    (平成22年6月)
  • 日本経済新聞電子版に掲載されました。(平成22年6月)
  • 日刊工業新聞に掲載されました。(平成22年6月)

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