太陽光発電所セキュリティって何?
『太陽光発電所セキュリティ』とは、無人になりがちで高価な機器が設置されている太陽光発電所での、盗難・いたずら防止のために考案した侵入警報システムです。
システムの概要
- ソーラーセキュリティ(太陽光発電所警備システム)は、先ず侵入警報システムにより、外部からの不法侵入者を赤外線ビームセンサ等で検知、強力な警報器で威嚇撃退すると同時に関係者へ自動通報・自動メール送信します。
- 遠隔監視カメラを使いリアルタイムで監視するとともに証拠取り録画を24時間365日行います。
- 遠隔にあるソーラ設備機器等の状態をインターネット経由で遠隔監視することにより、「故障の早期発見」や「効率的な管理」を実現します。
- ソーラー現場の各種設備からの異常信号を取り、インターネット回線を利用し、関係者へ音声やEメールなど様々な方法で通知をおこないます。
- 機械監視をすることにより、これまで人による巡回点検を行っていた場合は、大幅に管理コストを削減することが可能となります。
メガソーラー物件での窃盗事件
- 福岡・宮崎両県で太陽光パネルの盗難多発
- 福岡、宮崎両県警は3月12日、太陽光パネル1,100枚(約3,300万円相当)を盗むなどしたとして、窃盗容疑などで特定危険指定暴力団工藤会系組幹部ら7人と、指定暴力団山口組系組幹部ら5人の計12人を逮捕したと発表しました。両県警は工藤会の組織的な犯行の可能性もあるとみて、12日に工藤会の組事務所など約20カ所を家宅捜索しました。
昨年10月25日夕~26日朝、福岡県宗像市の大規模太陽光発電所の建設現場に平積みにされていた設置前の太陽光パネル(横1.7m、縦1m、厚さ4.3cm)1,100枚(約3,300万円相当)が入った箱(25枚入り、約500キロ)44個を、現場にあったトラックなどに積み、容疑者の1人が借りていた嘉麻市の資材置き場に運んだ後、宮崎県に運び、一部を転売したとみられます。
- メガソーラー送電用ケーブル盗難相次ぐ 滋賀・東近江市内
- 3月11日午前9時半ごろ、滋賀県東近江市五個荘山本町の大規模太陽光発電所で、送電用ケーブル4トン(約350万円相当)が盗まれているのを、運営会社の社員が見つけました。盗まれたのは太陽光パネルに接続してあった直径1.5~2cmの銅線ケーブル18本で延べ約1,400mです。 さらに、2月11日にも滋賀県東近江市平柳町の太陽光発電所建設工事現場で、銅製の送電用ケーブル9本(延べ270m)が盗まれました。被害額は130万円。太陽光パネル取付用に設置場所付近の地面に置いており、高さ2メートルのフェンスがありましたが、車の出入り口など一部は開放されていました。
- その他、昨年10月に茨城県大子町にある建設途中の太陽光発電所でもソーラーパネル531枚が盗まれました。41,000㎡の広さに7,300枚のパネルを敷き詰める予定でした。 滋賀県では、7月上旬以降事件が相次ぎ、事態を重く見た東近江署は11月13日に東近江市内で建設中の発電所で設備点検を行い、署員が事業者にケーブルを盗みにくくする工夫などを伝えました。
- 「目立たない所に防犯カメラやセンサーライトを設置してほしい。異常を感知して、すぐ通報すれば、犯人が運び去るのに時間がかかるので現行犯で逮捕できる可能性がある」とアドバイスしています。 工具を使って金網を切断し進入するケースが多いそうです。東近江市の大規模な太陽光発電施設、メガソーラーの建設現場で、あわせておよそ860メートル分の銅製の送電線が切断されてなくなっているのが見つかり、 警察が窃盗事件として捜査しています。
- 東近江市では今月11日に別の施設でも同様の被害があり、警察は注意を呼びかけています。 13日午前、東近江市小倉町のメガソーラーの建設現場で、建設会社の作業員が太陽光パネルにつながる銅製の送電線が切断されてなくなっているのを見つけ、警察に通報しました。 警察が調べたところ、施設内の6か所で送電線が切断され、あわせておよそ860メートル分がなくなり、被害額は75万円分に上るということです。
滋賀県内では去年7月以降メガソーラーから送電線が盗まれる事件が13件相次いでいて、東近江市では今月11日にも別の稼働中の施設で長さ1400メートル分の送電線が切断されなくなっていました。 警察は窃盗事件として捜査するとともに、注意を呼びかけています。
メガソーラー送電用ケーブル盗難相次ぐ 滋賀・野洲と高島
滋賀県野洲市と高島市で22日、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)から銅製の送電用ケーブルが盗まれているのが相次いで見つかった。警察が窃盗事件として調べている。
同日午前9時20分ごろ、野洲市吉川のメガソーラーで、ケーブル計約300メートル(約146万円相当)が盗まれているのを、施設を運営する京セラの関連会社の男性社員(47)が見つけた。 施設では9月30日にもケーブル約650メートル(約260万円相当)が盗まれているのが見つかっており、守山署が窃盗事件として調べている。 同署によると、盗まれたのはケーブル8本(1本38メートル)。前回盗難の際に切断された残りの部分で、敷地内に置いた金属製の箱に入れていた。 施設は無人で、同社の社員は1日に現場を確認した後、訪れていなかった。停電などの影響は出ていないという。また同日午前11時ごろ、高島市安曇川町下小川のメガソーラーで、ケーブル約2千メートル分(約300万円相当)が盗まれているのを管理会社の男性が見つけ高島署に通報した。同署が窃盗事件として捜査している。 同署によると、盗まれたのは直径約2センチの銅線ケーブルで、20本(長さ約100メートル)が切断されていた。施設は面積約3万4千平方メートルでフェンスで囲われており、2カ所の出入り口は施錠されていた。被害は北東側に集中していた。最後に点検した9月24日午前11時ごろまで異常はなかったという。
- 同/【滋賀県野洲市・東近江市】太陽光発電所の送電ケーブル盗難
- 2014年9月29日、野洲市吉川の大規模太陽光発電所内で、メンテナンス業者の従業員が現地を訪れた際、送電用の銅製ケーブルが相次いで切断されているのが見つかり、連絡を受けた運営会社が30 日、守山署に被害を届けた。
ケーブルは太陽電池のパネルと送電設備などをつないでいたが、約30本が 切断されて、延べ650メートル分(2・6トン)がなくなっており、ペンチのようなもので切断された跡がケーブルに残っていた。被害額は約260万円。同署は何者かがケーブルを切断し盗んだとみて、窃盗容疑で捜査している。 - 県内では、27日にも日野町内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)でケーブルが盗まれる被害があり、県警が関連を調べている。
- 2014年10月3日、東近江市山上町の大規模太陽光発電所内で、送電用の銅製ケーブルが相次いで切断されているのが、メンテナンス業者によって発見された、と東近江署が発表した。 ケーブルは、太陽電池のパネルと送電設備な どをつないでいたが、延べ 1370メートル分がなくなっており、ペンチのようなもので切断された跡がケーブルに残っていた。 被害額は約255万円。施設は高さ約2メートルのフェンスで囲われ、出入り口は施錠されていた。同署は、何者かがケーブルを切断し盗んだとみて、窃盗容疑で捜査している。
- 上記の2件の事件のように、滋賀県内で太陽光発電所の送電ケーブルが明らかに狙われています。今後も太陽光発電所の送電ケーブルを狙った窃盗事件は多発することが明白ですし、これは滋賀県に限ったことではなく、全国で同じような事件が多発する事も明白です。
太陽光発電のビジネスは、長期にわたって売電を続け、10年後に元が取れるというモデルになっており、運用にかかるランニングコストを抑えていかないと利益が出始めるのが遅くなったり、場合によっては利益がなくなってしまいます。 - もともと人目が少ない郊外に作られることが多く、フェンスなどで囲っていても事実上誰でも出入りできる環境にどうしてもなってしまいます。 また、電気を扱う以上、送電用のケーブルをどうしても使用しなければいけず、送電のためには銅線が多用されます。
- 上記のような①コストの問題で防犯対策がしづらい②場所的に人目につかない③誰でも出入りができてしまう④銅線が大量にある といった理由で、泥棒はトラックやユニックで現地に乗りつけ、人目を気にせず時間をかけて大量に銅線を盗み出し、転売して利益を手にします。 太陽光発電所で200万円、300万円の盗難被害が発生し、もしこういった被害が数回起きた場合、ビジネスモデルそのものを揺るがす事件になってしまいます。
- 同/【滋賀県・甲賀市】相次ぐ屋外金属資材盗難
- 2014年10月14日、滋賀県甲賀市の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設現場で、電気工事会社の従業員が現地を訪れた際、パネルにつながれていた送電線が切断されて、銅線ケーブル2・8キロメートル分(430万円相当)が盗まれていることが分かり、甲賀署が窃盗容疑で捜査している。
現場はフェンスで囲われ、出入り口にはワイヤー錠などで施錠されていたが、ワイヤーが切られていた。 - 上記の事件のように大規模太陽光発電所(メガソーラー)での送電ケーブル盗難が相次いでおり、とどまる気配がありません。 屋外の金属資材盗難のなかでも、大規模太陽光発電所(メガソーラー)が一番泥棒にとって都合のいい物件になってしまっています。 太陽光発電所の場合、あたりに人気はなく、現場を毎日訪問するわけではないので、泥棒にとっては犯行時間をもっとも確保できる物件だと認識されてしまっています。
- 太陽光発電は初期投資の膨大なコストを長い期間かけて償却し、償却後に時間をかけて利益を得ていくことになるため、ランニングコストを極力抑えていく必要があります。そのため、送電ケーブル盗難が繰り返されて、その都度新たに送電ケーブルを設置する、ということになると、利益を極端に圧迫する、もしくは利益を飛ばしてしまうことになりかねません。 かといって、送電ケーブル盗難を防ぐために、警備員の常駐など、警備コストをかけることも、本来予定していた利益を大きく圧迫することになります。
- 同/【滋賀県・野洲市高島市】同じメガソーラーで2度目の被害
- 2014年10月22日、滋賀県野洲市と高島市の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)から銅製の送電用ケーブルが盗まれているのが相次いで見つかり警察が窃盗事件として調べている。 同日午前9時20分ごろ、野洲市の大規模太陽光発電所(メガソーラー)で、ケーブル計約300メートル(約146万円相当)が盗まれているのを、施設運営会社関連会社の男性社員が見つけた。 施設では9月30日にもケーブル約650メートル(約260万円相当)が盗まれているのが見つかっており、守山署が 窃盗事件として調べている。 同署によると、盗まれたのはケーブル8本(1本38メートル)。前回盗難の際に切断された残りの部分。施設は無人で、同社の社員は1日に現場を確認した後、訪れていなかった。 また同日午前11時ごろ、高島市安曇川町下小川のメガソーラーで、ケーブル約2千メートル分(約300万円相当)が盗まれているのを管理会社の男性が見つけ高島署に通報した。同署が窃盗事件として捜査している。同署によると、盗まれたのは直径約2センチの銅線ケーブルで、20本(1本約100メートル)が切断されていた。 施設は面積約3万4千平方メートルで フェンスで囲われており、2カ所の出入り口は施錠されていた。被害は北東側に集中していた。最後に点検した9月24日午前11時ごろまで異常はなかったと いう。
- 上記の2件の事件からも、大規模太陽光発電所での盗難事件の傾向がわかり、気を付けなければいけないところが浮き彫りになります。
- 被害に遭った太陽光発電所はフェンスで囲われ施錠もしている
→ 車両が内部に入れないためパネルの盗難は防ぐことができる。送電ケーブルの盗難は防げない。 - 事件が発覚した日は事件が発生した日ではない。(最終確認日から相当日数が経っているため)
→ 現場には毎日行くことはないため、どうしても数日間以上の無人期間ができてしまう。泥棒に犯行の猶予時間を与えてしまっている - 一回被害に遭った現場が再度狙われることもある
→ やりやすい現場だと泥棒に思われている。太陽光発電所全般が、立地的に泥棒の下見がしやすい(人目につかない)ため、対策がされていなければ同じ手で同じ場所の被害が出る。
- 被害に遭った太陽光発電所はフェンスで囲われ施錠もしている
- 金属盗難は通常は建設現場の資材置き場や金属スクラップ業者の置場などでの被害が多かったのですが、屋外の防犯対策をしているところが近年急増しているため、それに代わり、メガソーラーが泥棒のターゲットにされています。 滋賀県での事件だから他の県は大丈夫、という判断はできません。特定の泥棒がやっているから、その泥棒はうちには来ないよ、という判断もできません。 同じような条件がそろっていれば、どこの県でも起こり得る事件ですし、太陽光発電所の多くは同じように被害に遭いやすい特徴が揃ってしまっています。
安定した利回りを確保するためにも、コストを抑えつつ最大限に効果の出る防犯対策をする必要があります。
- 同/【滋賀県・高島市】送電ケーブル盗難、8件目の被害
- 2014年10月22日、滋賀県高島市の大規模太陽光発電所(メガソーラー)で、発電所管理運営会社の従業員が点検に訪れた際、送電用の銅製ケーブルが切断されて約2キロメートル分(2・1トン、300万円相当)が盗まれていることが分かり、県警高島署が22日夜、発表した。窃盗容疑で捜査している。施設の周囲は高さ1・5メートルのフェンスに囲われ、出入り口は施錠されており、同署は何者かがフェンスを乗り越えて侵入したとみている。 2014年10月25日(土)の毎日新聞では以下のように報道している。
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- メガソーラー発電所での銅製送電線の盗難被害が8件相次いでおり、被害総額は3200万円を超えた。
- 県はホームページからメガソーラーの所在地一覧表を非公開にした
- 県警への取材によると、被害に遭った発電所は、①職員らが常駐していない②侵入検知のセンサーなどの設置はない③現場には複数の足跡がのこっていたことからグループでの犯行かつ同一グループによる犯行の可能性も高い④滋賀で防犯を強化しても、犯人の狙いが他県に移る可能性がある
- 盗難が相次ぐ背景には新興国による需要増のため、金属価格が高騰して現在高止まりの状況、2014年10月20日の国内買取価格は銅1キロあたり760円、2003年時点の3倍になっている。
- 上記の記事のように、大規模太陽光発電所(メガソーラー)での送電線ケーブルの盗難が跡をたたず、すでにパターン化すらされつつあります。 被害に遭った太陽光発電所では、送電ケーブルを埋設していなかったこともあり、泥棒にとって盗みやすい状況になってしまっていた、という事情もあります。 今回の一連の事件で報道された被害額は、計算してみると、銅の下取り価格(=泥棒が得る利益の予測値)で算出されており、管理運営側にかかる負担額ではありません。たとえば、今回10月22日の被害では、送電線2000m、2.1トン、300万円の被害が報道されていますが、この太陽光発電所に盗まれた分の送電ケーブルを引き直すためには、盗まれた分の送電ケーブル代金のほかに、そのケーブルを引き直す作業費・工事代金がかかるうえに、引き直しが完了するまで売電できない、もしくは売電が激減する、といった売上被害も発生します。
- これらの電線窃盗事件は火力・水力・原子力発電のように常時発電している発電所と違って発電力にムラがあり、電線に電圧がかからない時がある太陽光発電や風力発電でこそ起こりうる事件です。
- メガソーラーでケーブル盗難相次ぐ 滋賀、広大で警備に隙 (京都新聞より)
- 滋賀県内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)で7月以降、銅製の送電用ケーブルの盗難が多発している。特に10月に入って5施設が相次いで被害を受けた。県もメガソーラーの住所の公表を控えるなど対策に乗り出している。ただ、多くは人通りの少ない場所に立地し、敷地も広大なため、関係者は防犯対策に頭を悩ませている。
- 約1万枚の太陽光パネルが3ヘクタール超の敷地に整然と並ぶ高島市安曇川町のメガソーラー。22日午前11時ごろ、管理会社の男性が月に1度の定期点検に訪れると、地面に敷設された太さ2センチのケーブル20本(計約2千メートル)がばっさりと切られ、持ち去られていた。犯人は施設を囲むフェンスを乗り越えて侵入したとみられる。
- 同市内にはメガソーラーが5カ所あり、多発する窃盗被害を受け、今月から高島署が見回りを強化していた矢先の事件だった。同署は「敷地が広大で警備システムが行き届かない部分がある。人も常駐していない」と警備の困難さを指摘。事業会社は「警備の死角がないよう対策を検討する」と話す。
- メガソーラーは出力が千キロワットを超える太陽光発電施設。県地域エネルギー振興室によると、県内では2013年からメガソーラーの設置が進み、現在、自治体や企業が所有する遊休地や工業団地など33カ所で稼働している。発電で収益を上げるには日照時間が長く土地の安い場所が好条件とされる。そのため周囲を田畑に囲まれ、人通りがまばらな場所が多いという。
県警によると、7月以降、計7施設でケーブルが盗まれ、被害総額は約3300万円に上る。捜査1課は、犯人の狙いは銅線の転売で、目撃される可能性の低いメガソーラーの立地条件に目を付けたのではないかとみている。 - メガソーラーの普及に力を入れる県は、ホームページにメガソーラーの住所と地図を載せていたが、事件を受けて休止した。今後、設置場所を特定されないような掲載方法に見直すという。 県警生活安全企画課は「送電用ケーブルは重量があるため、犯人は複数で、運搬にはトラックなどを使っているはず。センサーライトや防犯カメラを設置するなどの対策を取ってほしい」と呼びかけている。(京都新聞 2014年10月24日)
事業所や一般家庭でも銅線を狙った盗難が発生しています!
エアコンの室外機の盗難が急増
フラッシング機能付き銅線の盗難被害は、メガソーラー施設だけでなく事業所や一般家庭にも及んでいます。兵庫・東播地域で9月以降、エアコンの室外機が盗まれる被害が急増してます。内部に銅が使用されており、販売目的の窃盗であったことが明らかになっています。室外機は人目につかない裏路地におかれることが多いため、人が来た時だけ点灯するセンサライトなどで対策をしましょう!
- LEDセンサーライト
- 暗くなるとほんのり点灯。侵入者を検知するとLEDの鋭い光で強力に威嚇。光害対策として侵入者を検知した時だけ点灯、またはフラッシングも可能。監視カメラの補助照明としても最適。
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- 業界最大※の検知エリア 15m×15m。4.5mの高所取付可能。 (※2013年10月現在当社調べ)
- ソーラーLED照明では最大級の明るさ (センサライトモード検知点灯時1000lm)
- 無日照時点灯可能期間:27日 (センサライトモード時点灯タイマー10秒、検知回数100回/日)
NHKニュースでも報道されています!
メガソーラーから送電線大量盗難相次ぐ!
大規模な太陽光発電施設「メガソーラー」から送電線が大量に盗まれる事件が滋賀県を中心に相次いで発生し、隣の三重県や岐阜県でも起きていることが警察などへの取材で分かりました。 中には重さ7トンもの送電線や長さ4キロもの送電線が盗まれるケースもあり、1件の被害額も最高で1000万円近くと高額で、警察はメガソーラーを狙って犯行を繰り返しているグループがいる疑いもあるとみて捜査しています。滋賀県警察本部によりますと、滋賀県内ではメガソーラーの太陽光パネルから送電線が切断されて盗まれる事件が6つの市と町で合わせて11件発生し、被害額はおよそ3500万円に上っています。 7月に1件発生したあと8月に1件、9月に2件、10月に5件、今月も21日、彦根市で盗難が見つかったものを含め、2件発生しています。 重さ7トンもの送電線や長さ4キロもの送電線が盗まれるなど、被害の量が大量で被害額も最高で971万円と高額なことが特徴です。金属リサイクルの業界団体によりますと、メガソーラーなどに使われる送電線は銅の割合が100%に近く、価値が高いということです。警察や施設の管理者によりますと、被害にあった施設では監視カメラの死角になっているフェンスなどを破って侵入した形跡が見つかったり、太い送電線だけが狙われたりしているということです。このため、警察は犯人が送電線の位置や施設の構造を正確に把握していた可能性があり、価値の高いメガソーラーの送電線を狙って犯行を繰り返しているグループがいる疑いもあるとみて捜査しています。 NHKが警察などに取材したところ、メガソーラーから送電線が盗まれる事件は三重県で少なくとも2件起きているほか、岐阜県でも起きていることが分かり、警察や施設の運営会社が警戒を強めています。(NHK NEWS WEB 11月22日 19時07分)
NHK菖蒲久喜ラジオ放送所様もメガソーラーパネル発電を取り入れています!
菖蒲久喜ラジオ放送所メガソーラー完成 ~2メガワット級の太陽光発電システムがフル稼働~ (平成24年8月6日)NHKが省エネルギー対策の一環として整備を進めてきた、菖蒲久喜ラジオ放送所の太陽光発電システム「メガソーラー」が完成し、8月8日から最大容量の発電を開始します。
日本最大級の送信電力を持つ菖蒲久喜ラジオ放送所は、NHKのラジオ放送(R1、R2)を、関東・甲信越を中心に、北方向は宮城県の一部から、西方向は愛知県の一部まで、約2,000万世帯(全国総世帯の約4割に相当)に提供しています。今回整備したメガソーラーは、2メガワット級(2,000kW)の太陽光発電システムで、日中の最大発電時にはこの放送所すべての電力を供給できる見通しです。
放送所でこのような大規模なソーラー設備を運用するのは日本では初めてです。予定されている年間発電量は200万kWhで、削減されるCO2排出量は年間1,100トンに相当します。NHKは、これからも省エネルギー施策に積極的に取り組んで、環境保護に貢献していきます。
(参考)整備の概要
- 最大発電容量:2,000kW
- 太陽電池パネル枚数:8,120枚
- 年間発電量予測:200万kWh(一般世帯約500世帯分に相当)
- 設置面積:約3万㎡
アナログカメラとメガピクセルカメラ
- アナログとメガピクセルカメラ(ハイビジョンカメラ)との違い
- 従来のアナログカメラでは有効画素数38万画素程度と、少ない情報量しか撮影することができませんでしたが、メガピクセルカメラは130万画素~200万画素で約3倍~5倍の情報量を高画質撮影することが可能となります。カメラの高画質化によりカメラ台数を減らして撮影することも可能となります。アナログカメラでは実現しなかった重要部分や細かい動きなども確認できるようになります。金融機関やコンビニエンスストアでは窓口やレジ、又は重要箇所での金種の判別や人物の確定が可能となります。
- ネットワークカメラとアナログカメラについて
- ネットワークカメラの良いところと言えば、まずその画質の良さです。
今までアナログカメラを使用していて拡大して確認しようとしたポイント、例えば人の顔、車のナンバープレート。店舗様でしたら紙幣の種類でしたり、そのどれもが拡大に耐えれない画質の粗さではなかったでしょうか?画質についてはアナログカメラは38万画素の機種が大多数ですが、ネットワークカメラについては100万画素以上のメガピクセルカメラが主流となっており、 圧倒的な高画質を実現しております。 - 今まで拡大してもはっきりわからなかったポイントも確認することができるようになる可能性は実に高いです。また設置におきましても、アナログカメラはその1台1台に同軸ケーブル1本、または同軸ケーブルと電源ケーブルを引く必要がありますが、 ネットワークカメラにおいては、LANケーブル1本で接続が可能であり、またIPアドレスを所有していますのでネットワークに組み込むことが容易に行えます。
ネットワークに組み込むことにより、映像をパソコンなどで閲覧することも可能ですし、設定によりましては遠隔地から映像を確認することもできます。 - ネットワークカメラはまさに次世代のカメラと言えるのではないでしょうか。今までアナログカメラを使用していて拡大して確認しようとしたポイント、例えば人の顔、車のナンバープレート。店舗様でしたら紙幣の種類でしたり、そのどれもが拡大に耐えれない画質の粗さではなかったでしょうか?画質についてはアナログカメラは38万画素の機種が大多数ですが、ネットワークカメラについては100万画素以上のメガピクセルカメラが主流となっており、 圧倒的な高画質を実現しております。今まで拡大してもはっきりわからなかったポイントも確認することができるようになる可能性は実に高いです。
今の防犯カメラの違いについて
①メガピクセルネットワークカメラ(MEGA PIXEL IP CAMERA)
解像度:FULL HD(1920×1080),SXVGA(1280×960),HD(1280×720)有線や無線のLAN機能を持つ100万画素以上の解像度を持つ機種のこと。アナログカメラと比較して3倍以上の解像度となり、ここ最近ではFULLHDスペックもリリースされています。このクラスのデジタルカメラはメガピクセルネットワークカメラと呼びます。特徴としてはカメラごとにIPアドレスが割り当てられるようになっており、ネットワーク環境があれば単独で運用可能。インターネットやLANを利用した遠隔地での映像閲覧・保存・管理が簡単におこなうこともできます。最近ではスマートフォン・タブレットの普及とともに端末での簡単ボタン操作でライブ映像を確認する利用者が増えております。配線はLANケーブルで仕様がPoE対応ですと、電源ケーブルを配線する必要がないので、カメラ設置がより自由になります。またネットワーク機器のため様々なシステムとの将来的に拡張が期待できるカメラとなります。
②HD-SDI/HD-CCTV(HD-SDI/HD-CCTV CAMERA)解像度:FULLHD 1920×1080P,HD 1280×720P
放送業務用規格でフルHD非圧縮デジタル信号を扱うことが出来る機種のこと。セキュリティカメラ業界では200万画素以上のスペックが主流になります。
アナログカメラと比較して5倍以上の解像度となり、 このクラスのデジタルカメラはフルハイビジョンカメラと呼びます。特徴としては同軸ケーブルでメガピクセル映像を伝送し、記録できる次世代フルハイビジョン監視システムです。既設配線が5C規格のケーブルであれば配線利用でリプレイスの際に機器交換・調整で済むこともある。(※但し配線の事前調査が必要)インターネットやLANを利用した遠隔地での映像閲覧・保存・管理が可能。新規配線は同軸5C規格が必須となります。 重畳式でない場合は電源線が必要)
③アナログカメラ(CCTV CAMERA)解像度:D1(740×480)VGA(640×480)QVGA(352×240)
機種より違いありNTSCというテレビジョン方式に準拠する機種のこと。セキュリティカメラ業界では25万画素以上の解像度を持つ機種が主流です。このクラスのカメラはアナログカメラと呼び、市場には38万画素タイプが多く普及しております。配線は同軸ケーブルで映像を伝送します。(重畳式でない場合は電源線が必要)アナログカメラは低解像度ですが、比較的割安で記録できる監視システムを構築することが可能です。またネットワーク対応なら撮影した映像をインターネットやLAN経由で遠隔地に容易に配信することもできます。
太陽光発電所セキュリティの必要性について ~中小規模発電所からメガソーラー発電所まで~
導入に至る背景
太陽光パネルを盗難・損傷から守り、新時代のエネルギーを確保する。
2013年3月、茨城県のメガソーラー(太陽光発電所)建設現場で太陽光発電パネル138枚が盗まれる事件が起こりました。 2012年7月より再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートして以来、メガソーラーの建設が各地で活発化する一方、ソーラーパネルの供給は不足しており、転売を目的としたパネル盗難が多発しています。 万が一不審者に侵入され、太陽光パネルが盗まれたり破損されたりすると、エネルギーの生産性が低下する上、修理費用や新たなパネルの購入費が発生します。 侵入を早期発見し、適切な初期対応を行って損害を未然に防ぐためにも、状況やニーズに合わせて以下のシステムの導入をお勧めします。 また複数のシステムを連動させることでより大きな防犯効果が期待できます。不審者を近づけない、侵入させない外周警備が重要です。太陽光パネルはゴミや落ち葉、フンがついていたり、野生動物等によって光を遮られると、十分にエネルギーの蓄積ができなくなります。遠隔監視IPカメラは光学18~30倍ズームアップでパネルの表面やエネルギーの生産量を確認できるため、こまめにチェックすることでタイミングロスを減らすことができます。 又、台風など災害時にも遠隔から現状をリアルタイムに確認することができます。 もちろん侵入者や設備異常の早期発見も可能。突然のアクシデントによる損害を防ぎ、太陽光パネルの安定したエネルギー生産を支えます。産業用太陽光発電所(メガソーラー)をいたずらや盗難から守る。産業用太陽光発電は大型施設の屋根だけでなく、遊休地の土地活用として野立て(地上設置)太陽光発電を行う事業者さまも増えています。遊んでいる土地が収益地に変わるのですから、地面に架台を設置し、ソーラーパネルを乗せる野立て方式は導入しやすく魅力的でもあります。 しかし、屋根の設置と比べ、地面設置の野立てソーラーは不審者の侵入が容易になるため、盗難・いたずら対策が最重要です。又、太陽光発電パネルは、年数が経過するとパネルに障害が発生し、発電効率が低下する事例が報告されています。 また、パワーコンディショナ等も年数経過により障害発生する事例が報告されています。そのため、太陽光発電事業者様の機会損失が発生、売電事業への影響が考えられるため、遠隔監視はもはや太陽光発電システムに欠かせない機能となってきています。太陽光パネルの周りの雑草の成長により発電の妨げになったり、鳥や動物たちの糞などの汚れによりまた妨げになる問題もあります。そんな時も遠隔から鮮明に一目で状況把握する事ができるのが遠隔監視システムの特長です。
システムの概要
ソーラー現場の今をリアルタイムで遠隔監視
「ソーラーセキュリティ」は、ソーラー現場の防犯監視、作業の効率化や安全性の向上を現場目線で考え、リアルタイムで遠隔監視できる太陽光発電総合警備システムです。リアルタイムの動画監視・録画はもちろん、現場設備機器の異常信号を取ることも可能です。 現場の状況確認や盗難・不法投棄の監視などに最適。あらゆる現場の刻々と変化する状況を24時間監視出来ます。
外周警戒向け赤外線ビームセンサ
上下2段の赤外線ビームを同時に遮断することによって、侵入者などを検知したらサイレン・音声・回転灯・投光器などで威嚇撃退すると同時に、関係者へ自動通報する。
遠隔監視カメラシステム
パネルの汚れ、破損、日陰を作る雑草は、太陽光パネル発電量の低下(売電収入減少)を招く大敵なので、高性能カメラで未然に防ぎ、管理強化できる。又、雑草の生え具合など敷地内の様子を確認できる。遠隔監視カメラは、PC・スマホ・タブレットなどでどこからでも状況を確認することができます。全キャリア端末OK(IPHONE、ANDOROIDO)。 警備システムのセット・解除などの遠隔操作も行うことができる。不法侵入者を検知したり、現場の設備異常があればその信号を取り、管理者へ自動通報、自動メール送信も出来る。遠隔カメラは100M~200M先をズーム拡大でき、PTZ(首振り360度、上下180度、光学ズーム18倍~30倍 ※機種による)機能を持つ高性能IPカメラです。太陽光パネルの破損も見逃しませんし、何よりも早期発見のお役に立ちます。
太陽光発電所セキュリティの必要性について ~中小規模発電所からメガソーラー発電所まで~
住宅用の太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを受けて太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディショナにより電力会社と同じ交流電力に変換し、家庭内のさまざまな家電製品に電気を供給します。
一般の系統連系方式の太陽光発電システムでは電力会社の配電線とつながっているので、発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社へ逆に送電(逆潮流)して電気を買い取ってもらうことができます。反対に、曇りや雨の日など発電した電力では足りない時や夜間などは、従来通り電力会社の電気を使います。
なお、こうした電気のやりとりは自動的に行われるので、日常の操作は一切不要です。
キーワード | 説明 |
太陽電池 | 太陽の光エネルギーを直接電気に変換する装置。 |
接続箱 | 太陽電池からの直流配線を一本にまとめ、パワーコンディショナに送るための装置。 |
パワーコンディショナ | 太陽電池で発電した直流電力を交流電力に変換するための装置。 |
分電盤 | 家の配線に電気を分ける装置。 |
電力量計 | 電力会社に売った電力や、購入した電力を計量するメーター。売電用と買電用の2つの電力量計が必要となります。 |
系統連系 | 自家用発電設備を電力会社の配電線に接続して運用する方法。 |
逆潮流 | 系統連系する太陽光発電などの自家用発電設備から、電力会社の配電線(商用系統)へ電力が流れること。 |
太陽電池が、「太陽の光(エネルギー)」を「電気」に変換。
太陽光発電システムの中心になっているのが太陽電池です。太陽電池は太陽光(エネルギー)を吸収して直接電気に変えるエネルギー変換器。シリコンなどの半導体で作られており、この半導体に光が当たると日射強度に比例して発電することができます。
とってもクリーンな発電機「太陽電池」
太陽光発電システムの中心となるのは、屋根の上に設置する太陽電池のパネル。電池といっても電気を蓄えることはできません。太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電機と言うことができます。 太陽光を電気にするだけですから、燃料を燃やしたりタービンを回したりすることはありません。CO2も騒音も出さないクリーンな発電機です。
太陽電池は昔から利用されており、人工衛星や無人の灯台などで電源として使われてきました。私たちの身近にあるものといえば、ソーラー電卓にも小さな太陽電池が付いています。
光を電気へ、太陽電池の原理とは
太陽電池は、どのようにして光を電気に換えているのでしょうか。 太陽電池はシリコンなどの半導体によって作られていますが、p型、n型という性質の異なる2種類のシリコン半導体が重ね合わせられています。 ここに光があたるとプラスとマイナスの粒子が発生し、発生したプラスの粒子はp型に、マイナスの粒子はn型にそれぞれ引き寄せられ、太陽電池の表と裏に付けた電極から電気として取り出すことができるのです。
「結晶型」と「薄膜型」。どれを選ぶ?効率が良いのは…。
太陽電池には、シリコン型とシリコンを使わない化合物系のものがありますが、現在主流となっているのはシリコン型です。シリコン型には「単結晶型」、「多結晶型」、「HIT®型」「薄膜型」などがあります。 住宅用太陽光発電としてのおすすめは、「結晶型シリコン」のひとつである「HIT®型」です。住宅用太陽電池の中では太陽光から電気への変換効率が最も高く、しかも温度特性に優れているため夏でも高い出力を期待できます。
太陽電池モジュールを屋根に設置
ひとつの太陽電池をセルと呼びますが、このセルを何枚もまとめて一定の電力を得られるようにしたのが、屋根の上にある太陽電池のパネルで、これを太陽電池モジュールと言います。 発電する電力量によって200Wモジュールといった呼び方をされています。 太陽光発電システムでは、住まいに必要な電力量を得るためにこの太陽電池モジュールを何枚か屋根の上に設置します。
住宅用太陽光発電で家庭の電気をまかなうには
太陽電池モジュールは、住宅の屋根の日当りのよい面に設置されます。 ここに太陽の光があたると電気が作られますが、発電した電気は直流電力ですので、交流電力を使う一般家庭ではそのまま使用することはできません。 作られた電気はまず接続箱へ集められ、さらにパワーコンディショナへ送られます。 そこで家庭内で使える交流電力へと変換され、テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電製品の電気として使用できるようになります。
夜間や悪天候の場合、どうなる?
夜間や悪天候の場合、どうなるのでしょうか。 また、停電した時は太陽光発電だけで電気を使うことはできるのでしょうか。
夜間や悪天候の場合どうなる
自動運転だから、特別な操作は不要
太陽光発電システムに特別な操作は必要ありません。日が出れば発電を自動的に開始し、日没とともに終了します。電力会社からの電気を使う場合は夜間で発電しない時や、くもり、雨の日などで発電量より消費電力が多くなった場合は、自動的に電力会社からの電力へと切り替わります。 発電した電気が余った場合は電力会社へ電気を売りますが、その場合も自動的に電気を外に送る運転へと切り替わります。
太陽光発電の寿命はどのくらい?
システムの中心となる太陽電池は、動く部分が無いため部品が摩耗することはありません。また、太陽光が当たる面も強化ガラスによって守られ耐久性に優れています。その寿命は20年かそれ以上と言われています。一方、パワーコンディショナなどの機器に関しては10年〜15年で寿命が来ると言われていますので、時期が来たら交換する必要があります.
太陽光発電システムについて
「系統連系型」と「独立型」の2つの種類
太陽光発電システムは送電網への接続の有無により「系統連系型」と「独立型」の2つに大別することができ、それぞれ以下の様な特徴を持っています。
電力系統に接続された系統連系型
住宅やビルの屋上に太陽光発電システムを設置する場合、それらを電力会社からの送電網と接続(系統連系)するのが一般的です。 この送電網と接続により、日中に太陽電池から建物内で使用するよりも多くの電力が得られる場合にはこれを電力会社へ販売し、反対に夜間や雨の日などに太陽電池からの電力では建物内での使用電力をまかなえない場合には送電網を通じて不足分を購入して使用することが可能となります。
電力系統に接続できない・接続しにくい場所で使用される独立型
災害で力を発揮した独立型
●ソーラー式LED街路灯
2011年3月に東日本で発生した大震災では、東北地方を中心に系統電源が広範囲で停止してしまい、照明や暖房設備だけでなく携帯電話等の通信手段の電源確保も困難な状況となったため、大手太陽電池メーカーなどが、太陽電池、蓄電池及びインバーター(※)を組み合わせた独立型太陽光発電システムを被災地に無償提供し、震災直後の電力確保に役立てました。災害等の緊急時の電源確保手段として、今後このような仕組みの需要が高まっていくことも考えられます。
※インバーターは、蓄電池の直流電力を一般の電気機器で利用できる交流の電力に変換する装置
機器の構成について
屋根に設置された太陽電池モジュールに太陽光が当たると発電します。この電気は直流の為、家庭で使用できる交流にパワーコンディショナを使って変換します。パワーコンディショナから家庭の分電盤に接続し、自動的に電気を買ったり、余った電気を売ったりできるというしくみです。
売電・買電について
昼間に発電した電気は家庭で利用し、余った電気は電力会社が買い取ってくれます。また、夜間など発電できない時は必要分のみを電力会社から購入し、自動的に使い分けるので、光熱費を節約することができます。
光を電気に変えるしくみ
「太陽光発電システム」では、シリコン半導体に光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の「光エネルギー」を直接「電気エネルギー」に変換して活用します。太陽電池モジュールの発電によって生まれる直流電力は、パワーコンディショナによって、一般に利用できる交流電力(電力会社が供給するのと同じ)に変換されます。
「太陽光発電システム」には、商用の電力線とつなげる「系統連系システム」と、発電した電気をバッテリーに蓄えたり、そのままで使う「独立電源システム」があります。一般のご家庭や学校、病院などの公共施設、オフィスやショッピングセンターなどの商業施設で使われる「系統連系システム」では、昼間に発電した電気はそのまま利用し、発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社へ逆に送電して電気を買い取ってもらうことができます。これを「売電」(ばいでん)と言います。電気的な性質が異なるN型半導体とP型半導体を重ね合わせて光を当てると、接合面を境にN型側に電子(-)、P型側に正孔(+)が集まるという性質を活用し、それぞれの電極をつなぐことで電気が流れるしくみを作り出します。また、曇りや雨の日、夜間など、発電電力量が少なかったり、全く得られない場合には、足りない電力量のみを電力会社から購入します。このやりとりはモニター画面でリアルタイムで確認できるため、暮らしの中で自然と省エネを意識することができます。「独立電源システム」は、防災用の電源として、あるいは電力線を引くことが難しい海外の無電化地域の生活向上など、さまざまな用途で活用されています。
太陽光エネルギーについて
太陽光は、地球上の自然エネルギー源の中でも、もっともエネルギー量が多いとされています。また、確保が容易で太陽がある限り枯渇の心配がなくCO2も排出しないため、今もっとも注目されるクリーンエネルギーのひとつです。
太陽電池のしくみ
現在もっとも普及している太陽電池は、シリコン系の太陽電池です。これは、電気的な性質の異なるn型とp型の2種類の半導体を重ねあわせた構造をしています。太陽電池に太陽の光が当たることで、電子(-)と正孔(+)が発生し、電子(-)はn型半導体へ、正孔(+)はp型半導体側へ引き寄せられます。このため、表面と裏面につけた電極に、電球やモーターのような負荷を繋ぐと電流が流れ出します。
太陽光システムの名称
- セル
太陽電池の基本単位で、太陽電池素子そのもの。 - モジュール(パネル)
セルを必要枚数配列して屋外で利用できるよう樹脂や強化ガラスなどで保護し、パッケージ化したもの。太陽光パネルとも呼ばれます。 - アレイ(ストリングス)
モジュール(パネル)を複数枚並べて接続したもの。
太陽光発電制御装置監視システム
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